密かに人気のこのコーナー
「教えて元田さん」からの投稿ありました。



教えて元田さん」コーナー久々の投稿です。

不定期投稿のこのコーナー実際どれ位の方がご覧になっているのか私には分かりません(笑)
さて2017ルートインBCリーグ西地区CSは、信濃グランセローズが前期優勝の富山GRNサンダーバーズを下し、地区初優勝を飾りました。

球団関係者の皆さん、そしてファンの皆さんおめでとうございます!

 

今回はちょっと視点を変えて野球を統計学的に分析するセイバーメトリクスという手法を用いて、信濃グラングランセローズの強さを分析致します。

先ずはOPSです。

OPS…打者の出塁率と長打率を足し合わせた数値。

この数値、打者の実力を表す指標として米大リーグでは公式記録として扱われています。

打率や打点、本塁打数よりも得点との相関性が高い指標です。

 

今シーズンのチームOPS1位は、富山の.824です。

ちなみに2位は、群馬で.822です。

信濃は.804でリーグ3位という結果ですが、得点が461とダントツのリーグ1位です。

この得点力の高さが大きく優勝に結び付いたのだと思います。


ohira
morita



この得点力の背景には機動力を駆使した攻撃と言えます。

足の速い選手が多く、盗塁で次塁に進め後続の安打で得点するというパターンも例年以上に多く見受けられました。

また三塁打が43とリーグダントツの1位です。

塁上に走者を置いて三塁打を放って得点、また三塁打で三塁に進塁し、後続の安打等で得点というケースも目立ちました。

足を活かした機動力野球に加え、チャンスをものにした攻撃が得点力の向上に繋がったと思います。

 

また投手力は先発、中継ぎ、抑えといった分業制がしっかりと機能し、チーム防御率はリーグ3位でしたが、WHIPは新潟と並び1.31でリーグ1位という結果でした。

 

WHIP…1イニング当たりの与四球と被安打数を足し合わせた数値で、1イニングに何人の走者を出したか示すものです。

出した走者の数が少ないほど失点のリスクも低くなります。

防御率が投手の投球結果を示すのに対し、WHIPは投球内容を評価する数値と言えます。

ちなみに高井ジュリアン投手、WHIP0.97と先発投手(規定投球回数到達者)の中ではリーグ1位の数値です。

そしてリーグ最多タイとなる21セーブを記録した山崎悠生投手のWHIP0.68と抑え(クローザー)投手の中ではダントツのリーグ1位という数値でした。

この安定した投手力も信濃の優勝に大きく結び付いたと感じています。

 

今週末から開催されるリーグチャンピオンシップでは安定した信濃投手陣vs驚異的な本塁打率を誇る群馬の怪物、カラバイヨ選手の対戦も注目です!

書き出すと止まらなくなるのでこの辺で失礼致します(笑)

 

ルートインBCリーグ記録部

記録長 元田雅之